ほっとけやん 第199話

わかやま新報2023年10月5日掲載

第46回障害者・市民の夏まつり

事務局長 赤井洋揮

 毎年夏になると、和歌山城の前ではお祭りが行われます。障害者・市民の夏まつりです。

 このお祭りももう46回目になりました。ですが、新型コロナウイルス感染症が世界的に広がった4年間、中止が続いていました。ことし、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行となり、全国的にもイベントが再開し始めた中で、障害者・市民の夏まつりも復活しよう!と、4月から実行委員会を重ねてきました。

 この夏まつりは、「障害に関係なく、だれもが気軽に参加できる祭りを創りたい」という想いから始まりました。毎年、障害当事者やその家族、福祉や医療関係団体などの有志が集まり、その想いを実現させるために実行委員会を結成し企画、運営しています。

 ことしの障害者・市民の夏まつりは普段とは少し違い、例年は西の丸広場で夕方からの開催でしたが、今回は砂の丸広場で昼から開催になりました。ことしは実行委員会の模擬店約20店舗だけでなく、フリーマーケットを一般の方から約10店舗出店いただき、にぎやかな会場となりました。司会は和歌山でおなじみの「のりちゃん」。プログラムでは呼び込みとして、「和太鼓教室RYO」さんが来てくださり、和太鼓の音とともにお祭りが始まりました。その後は「歌で和歌山を元気に」を合言葉に歌い続けるシンガー「TOMPEI」さんの甘い歌声に会場は大盛り上がり!その他にも、いろんな障害のある人たちの交流グループである「青年学級」さんの歌や、よさこいチーム「喜笑花」さんのよさこい演舞では、会場のみんなも一緒に歌や踊りを楽しみました。障害がある方もない方も、たくさんの方々と笑い、話し、楽しめるイベントはこのお祭りならではだと思います。

 「久しぶりに会おう!遊ぼら!楽しもら!」を今回のテーマに据えて開催されたお祭りで、久しぶりに出会った皆さんの笑顔が今でも忘れられません。開催後たくさんの方に「祭りが開催できて良かった。楽しかったよ。すごくよかったよ」などと声をかけていただくことができました。この第46回障害者・市民の夏まつりが開催でき、そして無事終われたことに感謝しております。

 今まで多くの方々に共感していただき、助けていただきながら、年月を重ねて続けることができました。来年の第47回の開催にあたりましても、実行委員会、事務局一同、皆さまが気軽に参加し、楽しめるように尽力してまいりますので、ことしとはまた一味も、二味も違う、それでも想いは変わらない、障害者・市民の夏まつりをこれからもよろしくお願いいたします。