ほっとけやん 第219話

わかやま新報2025年6月5日掲載

「LeGAME キックオフ ~和歌山県初! ソーシャルフットボールチーム~」

LeGAME 旭惇志

 県内初のソーシャルフットボールチーム(精神障害のある方のフットサルチーム)であるLeGAME(レガーメ)の活動を紹介します。ソーシャルフットボールの活動は2007年に大阪から始まり、全国に160チームを超え、競技人口は約2000名になります。しかし、県内には活動するチームがなく、大阪ソーシャルスポーツ協会の方から県内において、活動を広げていきたいというお話があったのが始まりでした。数名の支援者を集め、何度か交流会を重ねてきました。途中、新型コロナウイルスで活動をストップせざるを得ない状況にもなりましたが、なんとか継続することができ、2023年6月30日にチームを設立しました。チーム名のLeGAMEはイタリア語で「絆」という意味があります。フットサルを通して、参加してくれている人たちが絆を深めてほしいという思いがあります。また、当団体として「誰もが」、「楽しく」をモットーに活動していくことを大切にしており、障害の有無に関係なく楽しみながら交流することで人の居場所や生き甲斐を創出することを目的に活動を進めてきました。さらに、フットサルを通した精神障害および精神障害者スポーツの普及啓発に力を入れており、各イベントに出展し、チラシを渡したり、寄付を募ったり等の啓発活動も行っております。

 普段の活動は、競技部門(競技性を高め、各大会への出場を目指す)とエンジョイ部門(初心者向けの楽しくボールを蹴るプログラム)の二つに分かれています。競技部門は、週1回金曜日の18:00~20:00、海南スポーツセンター体育館にて練習を行っています。昨年度はガンバ大阪主催のスカンビオカップ、ソーシャルフットボール関西大会等に参加しました。エンジョイ部門は月1回土曜日の午前中をめどに開催しております。子どもから大人まで楽しくボールを蹴って、わいわい楽しんでいるのが特徴です。初心者の方やまずは体を動かしたいと考えている人は、月1回のエンジョイから始めることをおすすめします。

 普及啓発の活動として、3月8日(土)に「2024年度和歌山県ソーシャルフットボール交流会」と題し、県立体育館で交流会を開催しました。当日は106名の方々に参加いただき、「楽しかったよ」、「久しぶりに体動かした」、「またやってほしい」等のお声をいただきました。また参加者から普段のLeGAMEの活動に繋がる方もいて、県内におけるソーシャルフットボールの普及啓発等に繋がったと思います。今後も定期的に開催し、より多くの方々に参加いただけるよう企画しようと考えています。

 最後になりますが、当団体の活動に興味がある方、一緒にフットサルをやってみたいと思う方は是非ご連絡ください。よろしくお願います。
(連絡先: legame.wakayama@gmail.com)